ELTEAです。
サッカーを観戦していると、絶対失点すると思うような場面をスーパーセーブで救ってくれる守護神がいるチームは強いですよね。
バロンドール受賞者や高額な移籍金がつくのはフォワードの選手が多いですが、チームが負けないためには絶対的なゴールキーパーの存在はかかせません。
スペインのサッカーリーグであるラ・リーガでは「サモラ賞」という最も失点しなかったゴールキーパーに与える賞が存在します。
ということで、2000年以降にサモラ賞を受賞した選手を紹介します！
サモラ賞とは
スペインのサッカーリーグ、リーガ・エスパニョーラにおいて、1シーズンで1試合当たりの平均失点が最も少なかったゴールキーパーに与えられる賞のことです。
賞の名前は、サモラ賞の初代受賞者でもある往年の名GKリカルド・サモラの名に因みます。
2000年以降の受賞者一覧
| シーズン | 受賞者名 | 所属チーム名 |
|---|---|---|
| 2000-2001 | サンティアゴ・カニサレス | バレンシア |
| 2001-2002 | サンティアゴ・カニサレス | バレンシア |
| 2002-2003 | パブロ・カバジェロ | セルタ・デ・ビーゴ |
| 2003-2004 | サンティアゴ・カニサレス | バレンシア |
| 2004-2005 | ビクトル・バルデス | バルセロナ |
| 2005-2006 | ホセ・マヌエル・ピント | セルタ・デ・ビーゴ |
| 2006-2007 | ロベルト・アボンダンシェリ | ヘタフェ |
| 2007-2008 | イケル・カシージャス | レアル・マドリード |
| 2008-2009 | ビクトル・バルデス | バルセロナ |
| 2009-2010 | ビクトル・バルデス | バルセロナ |
| 2010-2011 | ビクトル・バルデス | バルセロナ |
| 2011-2012 | ビクトル・バルデス | バルセロナ |
| 2012-2013 | ティボー・クルトワ | アトレティコ・マドリード |
| 2013-2014 | ティボー・クルトワ | アトレティコ・マドリード |
| 2014-2015 | クラウディオ・ブラーボ | バルセロナ |
| 2015-2016 | ヤン・オブラク | アトレティコ・マドリード |
| 2016-2017 | ヤン・オブラク | アトレティコ・マドリード |
| 2017-2018 | ヤン・オブラク | アトレティコ・マドリード |
| 2018-2019 | ヤン・オブラク | アトレティコ・マドリード |
| 2019-2020 | ティボー・クルトワ | アトレティコ・マドリード |
| 2020-2021 | ヤン・オブラク | アトレティコ・マドリード |
| 2021-2022 | ヤシン・ブヌ | セビージャ |
サンティアゴ・カニサレス
2000-01シーズン、2001-02シーズン、2003-04シーズンの三度サモラ賞を受賞しているゴールキーパーです。
所属チームは「バレンシア」で、2000年代のチームの躍進を支えました。
1999-2000シーズンと2000-01シーズンには2シーズン連続でチャンピオンズリーグ決勝まで進出していますが、いずれも準優勝。
2001-02シーズンと2003-04シーズンにはリーグ優勝を果たしており、2003-04シーズンにはUEFAカップ優勝、2004年にはUEFAスーパーカップ優勝を成し遂げています。
2004年以降はチームの成績も振るわず、カニサレスもスタメンの座から離れていきます。
そして、2008年に現役を引退しています。
バレンシアでは400試合以上に出場したまさにレジェンドといえるゴールキーパーです。
パブロ・カバジェロ
2002-03シーズンにサモラ賞を受賞しているゴールキーパーです。
所属チームは「セルタ・デ・ビーゴ」、出身国は「アルゼンチン」です。
2002-03シーズンのセルタはリーグ4位という上位でシーズンを終え、翌年のチャンピオンズリーグ出場権を得ました。
そして2003-04シーズンのチャンピオンズリーグではグループステージを突破するという躍進を見せました。余談ですが、2003-04シーズンのチャンピオンズリーグは決勝に4大リーグのチームが進出できなかったという年でもあり、決勝戦は「モナコvsポルト」であり、優勝はポルトでした。
チャンピオンズリーグでは躍進したセルタですが、リーグ戦の成績は振るわず、19位という順位で終え、2部降格という結果となりました。
ビクトル・バルデス
Embed from Getty Images2004-05シーズン、2008-09シーズン、2009-10シーズン、2010-11シーズン、2011-12シーズンの五度サモラ賞を受賞しているゴールキーパーです。
所属チームは「バルセロナ」です。
まさにチームを支えるゴールキーパーであり、2008-09シーズンには、ラ・リーガ制覇、コパ・デル・レイ制覇、チャンピオンズリーグ制覇という三冠を達成しました。
2004-05シーズン、2008-09シーズン、2009-10シーズン、2010-11シーズンはリーグ優勝をしており、優秀なゴールキーパーがいるチームは強いということを証明しているといえるでしょう。
ホセ・マヌエル・ピント
Embed from Getty Images2005-06シーズンにサモラ賞を受賞しているゴールキーパーです。
所属チームは「セルタ・デ・ビーゴ」です。
2005-06シーズンはラ・リーガで36試合出場で28失点、失点率0.78という成績を残しています。
チームとしては6位という順位で、翌年のUEFAカップ（UEFAヨーロッパリーグの前身となる大会）の出場権を得ました。
翌年のUEFAカップではベスト16という結果を残しましたが、リーグ戦は18位で終え、2部降格となっています。
「ホセ・マヌエル・ピント」は2008年にバルセロナへと移籍しています。
ロベルト・アボンダンシェリ
Embed from Getty Images2006-07シーズンにサモラ賞を受賞しているゴールキーパーです。
所属チームは「ヘタフェ」で、出身国は「アルゼンチン」です。
2006-07シーズンはラ・リーガでの順位は9位、コパ・デル・レイは準優勝という成績を納めています。
イケル・カシージャス
Embed from Getty Images2007-08シーズンにサモラ賞を受賞しているゴールキーパーです。
所属チームは「レアルマドリード」で、出身国は「スペイン」です。
チームを牽引する選手であり、サッカー史に残る伝説的なゴールキーパーです。
1999年にトップチームに昇格したカシージャスは、その後16シーズンで公式戦725試合に出場（ラウル・ゴンサレスに次いでクラブ歴代2位）、18タイトルを獲得しました。
スペイン代表としても、2010年のワールドカップ優勝に貢献しています。
ティボー・クルトワ
Embed from Getty Images2012-13シーズン、2013-14シーズン、2019-20シーズンにサモラ賞を受賞しているゴールキーパーです。
2012-13、2013-14シーズンは「アトレティコマドリード」に所属しており、2019-20シーズンは「レアルマドリード」に所属しています。
出身国は「ベルギー」です。
アトレティコマドリードは2011年12月に就任したディエゴ・シメオネ体制となってから守備に定評があり、2012-13シーズン以降非常に良い成績を納めています。
クルトワはチェルシーからのレンタル移籍という形でアトレティコマドリードへと加入しましたが、チームを支える結果を残しています。
2013-14シーズンにはクラブ18シーズンぶりのリーガ優勝に貢献しました。
2019-20シーズンはレアルマドリードのリーグ制覇に貢献しています。
クラウディオ・ブラーボ
Embed from Getty Images2014-15シーズンにサモラ賞を受賞しているゴールキーパーです。
所属チームは「バルセロナ」で出身国は「チリ」です。
バルセロナに所属していた期間は2014年から2016年と短いですが、2014-15シーズンは37試合出場で19失点におさえ、リーガ・エスパニョーラ優勝に貢献しました。
2016年からはマンチェスターシティへと活躍の場を移しました。
ヤン・オブラク
Embed from Getty Images2015-16シーズン、2016-17シーズン、2017-18シーズン、2018-19シーズン、2020-21シーズンにサモラ賞を受賞しているゴールキーパーです。
受賞したのははいずれも「アトレティコマドリード」在籍時です。
アトレティコマドリードの堅守を支える最強の砦となっており、世界最高のゴールキーパーの一人といえるでしょう。
ティボー・クルトワが去った後のゴールキーパーとしてベンフィカから加入しました。
2020-21シーズンは、シーズン中18試合で無失点を達成、通算5回目のサモラ賞を受賞するなど、チームの7シーズン振りとなるリーグ優勝に貢献しており、この活躍からリーグの年間MVPに選出されています。
ヤシン・ブヌ
Embed from Getty Images2022-23シーズンにサモラ賞を受賞したゴールキーパーです。
所属チームは「セビージャ」です。
チーム初のサモラ賞受賞という快挙を成し遂げました。
１試合あたりの失点は0.77という素晴らしい成績です。
最終節までレアル・マドリードのクルトワと熾烈な争いを繰り広げていました。
まとめ
今回サモラ賞について調べることで、失点しないチームは強いということがよく分かりました。
近年のアトレティ・コマドリードがまさにその通りという活躍をしています。
今後はもっとゴールキーパーに注目して試合を見たいなと思いました！