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【特殊な伝統!?】スペインのサッカーチーム「アスレティック・ビルバオ」の変わった伝統

ELTEAです。

サッカーチームはそれぞれチームの特色があったりします。

チームの経営方針や目指すチーム像によってどんなチームカラーがあるかは異なりますが、今回紹介するのは、特に変わった伝統があるなと感じたチームです。

アスレティック・ビルバオ

スペインのバスク州ビスカヤ県ビルバオに本拠地を置くサッカーチームです。

2021年現在はスペインの1部リーグであるラ・リーガサンタンデールでプレーをしています。

そして、1929年のリーガエスパニョーラ創設以降一度も2部に降格したことがないという実力あるチームです。

スペインのサッカーチームにおいて2部降格を経験していないのは「レアル・マドリード」と「バルセロナ」そして「アスレティック・ビルバオ」の3チームのみということで、いかに実力のあるチームかが分かります。

そんな実力のある「アスレティック・ビルバオ」のもつ伝統。

それは選手はバスク人に限定するというものです。

契約するプロ選手はバスク州(ビスカヤ県・ギプスコア県・アラバ県)、ナバラ州、ラ・リオハ州出身者か、フランス領バスクのラブール・スール・バス=ナヴァール出身者のみとしています。

バスクとは

バスクというのは地方・州を表す名前で、スペインとフランスの国境をまたぐピレネー山脈とビスケー湾に面する地域のことを「バスク地方」といいます。

おおよそのバスク地方の位置は画像の赤丸のあたりとなります。

スペイン側にはバスク州の3県とナバーラ州の計4領域があり、フランス側にはフランス領バスクの3領域があります。

料理とアートが有名な地方なようで、「ゲッゲンハイム美術館」という独特なフォルムをした美術館が有名ですし、超有名画家であるピカソが描いた「ゲルニカ」の元となった町が存在します。

料理の面では「バスクチーズケーキ」などが食べられるようですし、「マカロン」の元祖ともいえお菓子もあるのだとか。

観光するにはもってこいの場所となっています。

所属選手

2021シーズンにアスレティック・ビルバオに所属している選手の中で数名をピックアップしてご紹介したいと思います。

ウナイ・シモン

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アスレティック・ビルバオのゴールを守るゴールキーパー。

1997年6月11日生まれ。

スペイン代表のゴールマウスを守る守護神としても活躍しており、ユーロ2020でスペインを準決勝に導く活躍をみせる。

東京オリンピック2020にも出場しており、銀メダル獲得。

UEFAネーションズリーグ2020-21でも準優勝に貢献。

今後もさらなる活躍が期待できる選手となっています。

イニャキ・ウィリアムズ

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アスレティック・ビルバオにおいて、トップチームの公式戦で得点を挙げた初めての黒人選手。

父親はガーナ人、母親はリベリア人であるが、スペインの移民となりバスク州で生活をすることに。

そして、1994年6月15日にイニャキ・ウィリアムズは生まれました。

イケル・ムニアイン

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1992年12月19日生まれ。

アスレティック・ビルバオの下部組織出身であり、ワンクラブマンとしてアスレティック・ビルバオに忠誠を誓う選手。

16歳と289日でトップチームで得点を挙げ、チーム最年少得点を記録している。

まとめ

非常に特徴的な伝統を持つチームである「アスレティック・ビルバオ」。

調べているととても興味を惹かれました。

バスク人のみで構成されたチームで、一度も2部に降格したことのないチームというのがとてもカッコいい肩書に感じます。

現在のサッカーチームは多くの国籍の選手が集まった多国籍チームがほとんどに感じます。

イングランドのプレミアリーグなどはホームグロウンという制度を導入して地元の選手をプロとして活躍できるようにするシステムなどがありますが、「アスレティック・ビルバオ」はまさに地元の選手をプロにすることに特化したチームなわけです。

非常に魅力のあるチームだと感じますね。

みなさんんも今後ラ・リーガを観戦するときは、「アスレティック・ビルバオ」に注目してみてはいかがでしょうか。

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